症例
4産の黒毛和種繁殖牛
血統 三津福−平茂勝−神高福
治療経過
12月21日 稟告「餌を食べない、胃の中身を吐く」
胃運動(−)
寄生虫、第四胃潰瘍を疑う
吐出が続く(食塊ごと吐出)
1月3日〜5日 暗褐色タール様便、食欲減退
1月11日 排便(−)
1月24日 吐出が減少、その後再び吐出再開
1月26日 BTが上昇し始める
2月13日 病理解剖
1月11日 血液検査上では貧血(Ht 11.7%)
翌日から輸液をするが治癒せず
病理解剖所見
肝臓の退色
胎仔の発育は正常
第四胃内に砂利様物が堆積、幽門部の狭窄
第四胃に幾つかの潰瘍、脂肪壊死様の肥厚部、雛壁構造消失
病理組織所見
第四胃の肥厚部:腫瘍細胞が粘膜筋層を巻き込み破壊しながら増殖、核分裂像あり
→診断名 成牛型牛白血病
成牛型牛白血病の診断
l 軽度〜重度の貧血
l 5〜10%は腫瘍性リンパ系細胞(異型リンパ球)の出現
l BLV抗体の検出陽性牛の発症率は低い
l 血清LDH上昇
l 第四胃壁、子宮、心臓は好発部位
考察
l 食滞の類症鑑別項目に「牛白血病」
l 肥育牛でも発生の報告あり
l 医原性伝播(0.01mlの血液で感染が成立する)に対する意識を再確認
質疑応答
Q. 今回の貧血の原因は?
A. 教科書的には白血病だが、この症例では第四胃潰瘍による失血だと考えられる。また胎仔がいることも少なからず原因となっているかもしれない
鹿児島大学臨床獣医学講座 窪田力
平成17年11月8日来学
10ヶ月黒毛和種、去勢済み
全身麻酔下、脛骨近位端で断脚術を行う
術後
40日目→12ヶ月→14ヶ月→16ヶ月→18ヶ月→20ヶ月まで発育はしていたが右側の腰角が落ちてくる
21ヶ月で敷料を変えたが角化症が発生
推定体重の推移→標準より低いが発育はしている
まとめ
l 3本肢でもそれなりに発育しているケースがある
→500kgまで発育できれば...
l 1〜2頭飼いになる
l 後肢欠損の場合食肉処理場で問題になるか?
l 断脚も加療の選択肢になるか?
鹿児島大学臨床獣医学講座 窪田力
種雄牛と精液採取
l 1頭の種雄牛の造成には4〜5年(約1千万円)必要
l 1頭の種雄牛から5万本/頭の凍結精液が作出
l 陰茎の外傷は経済的損失大
種雄牛の陰茎白膜裂傷の治療
→現場でも陰部伝達麻酔下で外科的処置も可能
症例1
2月の精液採取時にペニスを損傷
5ヶ月自然治癒を試みるが回復しない
(所見) ペニスに螺旋状の白膜裂傷
(処置) 外科的処置を選択→47日で治癒
まとめ
l 2例とも精液採取時に発生
l 2例とも外科的処置後、精液採取まで2ヶ月を要した
寄生虫学講座 三島 貴吉備
序論
l 第一胃内繊毛虫に関する研究は大きく2つに分かれる。1つは宿主と繊毛虫の間の物質移動を栄養学的に解明する分野ともう1つは繊毛虫の形態観察から宿主との共進化を探る分野である
l 現在まで、コブ牛のルーメン内繊毛虫はアフリカ、アジア、南米での報告がある。
l 今回の研究ではタンザニアのコブ牛の第一胃内の繊毛虫の密度、種構成、種多様性を調べた。
l さらに鍍銀染色によって、Entodiniumの新種とEnoploplastron stokyiの繊毛下織を観察し、その系統関係について考察した。
材料と方法
第1胃内容物の採取 タンザニアの10頭のコブ牛から胃カテーテルを用いて採取
1. 種構成、密度、種多様性
2. 新種記載
3. 鍍銀染色
結果
l タンザニアのコブ牛のルーメン内繊毛虫の多様性は高い。これは粗飼料多給時に見られる特徴である。また、濃厚飼料多給時には逆に多様性は減少する。
l Entodiniumの構成率が低いということは租飼料多給であることを示す一つの指標となる。
l Entodinium palmareの新種記載
l Enoploplastron stokyiの繊毛下織の観察
考察
Enoploplastron stokyiは系統学的にOstrocodinium mammosumとEpidinium属の中間に位置すると考えられる
宮崎大学臨床繁殖学講座 上村俊一
分娩前後の血中ホルモン濃度の変動
PG, C, Eの投与は分娩誘起 Pの投与は分娩遅延
分娩の機序
@ 子下垂体からACTH分泌
A 胎子副腎からコルチゾール分泌
B 胎盤Eが子宮OxR増加する
C 胎盤Eが子宮頚管コラーゲン融解
D 胎盤Eが子宮PGF2a増加する
E 子宮PGF2aが黄体退行させ、P4レベル下げ、子宮のE, PGF2a感受性高める
F 子宮PGF2aが子宮収縮、陣痛開始
G 陣痛で胎子が産道へ進む
H 産道刺激で下垂体からOx分泌(ファーガソン反射)
I Oxは子宮筋の収縮
J Oxは腹筋の収縮
胎子死の性別:死亡胎子の性別は、ほぼ半々であるが、若干雄の方が多い。特に差は見られない。
胎子死の体重:死亡胎子の体重は21〜30kgのものが約半数を占め、過大と思われる31kg以上のものは30%程度である。
胎子死母牛のワクチン接種状況:胎子死とワクチン(異常産)接種との直接の関係は考えられないが、35%の牛(農家)では未接種で、異常産予防のため啓発が必要と思われる。
胎子死の発生日齢:胎子死の発生日齢は、分娩予定日1週間前から2週間後が多く、中でも予定日から1週間以内の事故が全体の28%を占めている。
胎子死母牛の産歴:胎子死母牛の産歴は初産が24%と最も多い。これは母牛がまだ未成熟であることと、初めての分娩によることが原因と考えられる。
胎子死母牛の飼養規模頭数:胎子死母牛の飼養規模頭数は10頭以下が40%を占め、県内の飼養規模頭数に比例しているものと思われる。規模の違いによる発生率の差は無いものと思われる。
初産牛における胎子死の発生時刻:胎子死の発生(発見時間)が、深夜3時から朝8時まででは最も多い。昼間に分娩させるための分娩誘起が有効ではないか。
定時分娩の実用化へ向けて
2or3剤を併用して投与後24時間の分娩を目指す
方法
分娩遅延の上診時に外部徴候、子宮頚管から 分娩ステージが開始していないことを確認
DEX 10mg+CLP 250?gあるいはDEX 10mg+CLP 250?g+E2 2mg(育成牛4mg)を投与
結果
PG+DEX併用による分娩誘起→誘起は24から28時間に60.9%が集中
分娩は24から34時間に82.4%が集中
PG+DEX+E2併用による分娩誘起→誘起は24から26時間に70%が集中
分娩は26から30時間に65%が集中
考察
10時から12時に3剤併用で投与すれば翌日の10時から14時に分娩が開始する
牛にはどんな処置もストレスになるどうせ誘起するなら定時分娩が農家にも獣医師にも望ましい
赤星 隆雄
症例1
右?部は正常
間喝的に数ヶ月下痢が持続
9月は1ヶ月下痢続く
4月にヘルペスウイルス感染様疾患を発症し、それ以来肥育の慢性鼓腸症が始まる
軽度の間喝慢性鼓腸が07年3月15日現在も続く
症例2
10月左?部軽度の間喝慢性鼓腸
この時期に腸炎が蔓延している
前日軽度の鼓腸で油を2回飲ますが、翌朝鼓腸で死亡
診断では鼓腸以外に特に異常は無い
考察
n 2006年3月以来、間喝性慢性鼓腸症の新規発生が前期から後期への飼料変更期に発生が相次いでいる
n ワゴスミン、活性炭、トルラミン、油、テトラサイクリン、ビムロンをそれぞれ投与するが、投与したときは気持ちだけ軽減する。しかし、採食すると再び慢性鼓腸になる
n 餌の異常、牛固体の遺伝や特殊要因も考えられない。牛環境は密度も低く牛床も良好
n 流行性疾病の流行時期に一致しているので、微生物が要因であると思われるがいかなる薬も効果的でない。おそらく、ヒットアンドランで消化器の自律神経の特定部にダメージを与えたのではなかろうか
赤星 隆雄
過去の例である1991年以来、発生は無かった
症例1
2007年6月に発生した膣粘膜部の良性腫瘍発生
7月26日にハサミで切除
切除後20〜30日後は妊娠良好
症例2(18ヶ月例の肥育牛)
2007年2月臍帯炎を疑い治療するが急速に増殖
その後ハサミで切除
切除翌日、周囲が腫大しているように感じるが、ポリープ切除によって相対的に腫大を感じるだけ
その後の農家の管理が良く化膿は起こらなかった
考察
今回ポリープが2例発生し、このような多数の腫瘍発生は20年の経験には無い。おそらく、ヘルペスのような免疫系の異常を誘発するような感染症が潜伏感染しているかもしれない。
赤星 隆雄
子牛で下痢(べっとりした便)が発生
ぐいぐいミルクの製造工場を見ると以前に発生したときと同じ工場であった
これは他の製造工場のものでは起こらない
血液検査上ではVitAが序序に上昇していた
経過
2006年10月12日 薬を飲ませても下痢が続く
2006年10月13日 便の色が深緑を呈する(胆汁過多)
2006年10月18日 ミルクの可能性を疑う(それ以外の添加物は何も与えていない)
2006年10月20日 ミルクを変更すると正常便に戻った
赤星 隆雄
005年6月22日呼吸困難を起こし、その後死亡
剖検結果
第1胃、脾臓は正常
第4胃は軽度の腫脹
胸水多量、胸膜炎顕著
腸は軽症
剖検した症例1の臨床経過
息は荒いが呼吸数は正常で呼吸器症状は顕著ではない
血液検査:WBCが上昇しており感染症が防御できなくなり、RBCが減少していることにより血球の産生が不能となっている。第3にVitAが低値であることにより激しいストレス下にある。第4にコレステロール、VitEが低値であることにより絶食状態である
症例2
2005年8月10日 約1.5lのCa投与→畜主は誤嚥を疑う
数分後呼吸困難、皮膚痙攣が起こる
その後BTは高くなる
2005年8月17日 死亡多発事故の原因はおそらくCa剤の分娩後投与にあるかもしれない、しかしCaは正常値であった
症例3
胸垂腫大が特徴
l H酪農の5年間の死亡廃用ではCa剤の商品が変わった年に異常死が多発している
l 以前の説明書ではまったく問題が無かった→その後商品の説明書が変わった
l Caを経口投与した後は血中Ca値が高い個体が出る
l その後別の商品を薄めて使用して発生は減ったが濃度を上げると再び死亡牛が出た
考察
今回は液体Ca投与により一瞬Ca濃度が上昇し心臓の伝達系がヒットエンドランで変調をきたしCa濃度が低下しても慢性化し、その後免疫不全となり心内膜炎や胸膜炎の感染症を併発して死亡したのかもしれない。
質疑応答
Q. 以前立て続けにヘイキューブ粉を与え続けて発生したことがあったが今回はそういったこと無かったか?
A. そういった事は無かった
臨床に携わった末の結論→人間力
多くの経営者が「経営は人間力」
例)タバコを持って来い→タバコのみ×
→タバコ、ライター、灰皿○
農場では...
往診が来る→あわてて牛を繋ぐ→それから必要なものを持ってくる(その他の作業でも同じことが起こっている)
全ての部分(餌、子牛、繁殖、糞尿処理、環境、カウコンファート、機械、お金)で段取りが悪い
ではどうする?
技術武装→日誌、メモ、ミーティング、整理整頓、主体変容
最も重要な資質→自己成長力(=人間力)
じゃあどうやって人間力をつける?
原田式目標達成
毎日の奉仕作業(例:便所掃除を行う)→意識が変わる(→ところが続かない)
自分で決めた簡単なことができない→難しい管理・経営の問題が生じる
人間力
自分で現状を分析、問題を見つけ、解決策を探し、実行し、責任を取る
例)「早起きしよう」→できない→自分で決めた約束事はすぐ破る→しかし、自分の意思だけで目標達成できる人間はほとんどいない
公力効果を利用する
周りの人を巻き込んで目標を達成する(周りに宣言する、同じ考えの人のグループ、相互コーチング、コーチ)
鹿児島大学臨床繁殖学講座 6年生
目的
l 現在の牛体外受精肺の培養にはFBSが培養液に使用されている
l 当研究室でFBS中のE2濃度が黒毛和種繁殖雄牛より高いという結果が得られた
材料・方法
l 使用血清は黒毛和種経産雄牛から採取
l 発情期血清(ES)は発情確認日に採取し、黄体期血清(CLS)は発情後7日後に採取
l 両血清はFBSのE2濃度と等しくなるようにE2を添加
l 成熟培養後の成熟率は2日目と7日目に発生率をみた
結果
l 成熟率はE2添加したES、CLSのほうが高くなる傾向があった
l 分割率は試験区1〜3ではE2添加していないほうの陰性対照区のほうが高く試験区4でE2添加したほうで高い傾向がみられた
l 発生率はFBSを使用した陽性対照区、E2添加した試験区4と試験区3の間で優位差があった、試験区4は陽性対照区とほぼ同じ発生率だった
l 実験2の分割率は個体によって同じ試験区でも分割率は異なった
l 実験2の発生率では分割率同様血清ごとに異なった
結論
l E2添加CLSがFBSと同等の働きを持っている
「牛歩」 コムテック 笹栗
今回、「牛歩」についてご説明されました。
以前は尾根部にスタンディングの回数を計測する発信機を使用していたが、2〜5月の毛が抜ける時期に外れてしまう。
そこで、スタンディングなどの発情行動による歩数の上昇を計測する「牛歩」を和牛では前脚、乳牛で後脚に取り付ける。
北大では、歩数の上昇時にLHサージも上昇する例が10例みられている。
牛の発情は、人が牛舎にいない16時〜6時の夜間に焼く66%みられるため発情の見逃しが多い。牛歩で計測された歩数は受信機を経由してパソコンへ。そのため発情がわかり、AI適期がわかる。現在、
利点としては、・夜間の発情をみつけることができる。・微弱発情牛の発情を発見できる。・受胎率が向上されるなどがあげられる。
改善点としては、・データを蓄積し、さらなる空胎期間の短縮。・牛歩だけでなく他の装置と組み合わせて使用するなどがあげられる。
NHKの「いっちゃがワイド」でも、
Q:首と脚とではどちらに装着したほうが良いか?
A:首のほうが装着が容易だが、給餌などに作動し、発情による上昇がわかりづらいので、脚のほうが良い。
Q:歩数の上昇と発情の種類の関係は?
A:ホルモン剤で誘起された発情の9割では歩数の上昇はみられない。また、歩数が多い発情のほうが受胎率は良い。
Q:歩数でみた発情と直腸検査での感触は連動しているか?
A:歩数でみた発情時に、直腸検査ではまだ早いと感じるが、人工授精を試みると受胎した例がみられる。
今回、新しいPG製剤の「ダルマジン」とニューグロンプラスについてご説明されました。
有効成分はd−クロプロステノール、休薬期間は牛:3日、豚:1日、牛乳:12時間。既存の合成PG剤は、d体とl体の両方を含む。d体は黄体退行作用を有するが、l対は持たない。ダルマジンはd体のみを成分とするため、少量投与が可能となった。
保存方法は、遮光、常温保存で、使用期限は3年間。毒性については、既存のPG製剤とほぼ同様。安全性に関しては、全身性の副作用はみられず、局所での変化も一過性であった。薬効・薬理試験では、既存のdl−、l−クロプロステノールと同様であった。乳牛における残留性は最長でも2日間、豚では最長でも1日間、搾乳牛における残留性は検出されないほど小さい。また、d−体はdl体よりも消失速い。
Q:おいくら?
A:20ml¥12,000 10ml¥6,000
・
「バイパスコリンは牛の脂肪肝に有効か」宮崎大学内科学講座教授 片本
コリンの組成と働き。
中性脂肪は小腸でカイロミクロンとなり肝臓へ。肝臓からのVLDL排泄にコリンが作用。VLDLはアポB100を含み、これが牛の脂肪肝の1つの指標となる。
課題:・リポ蛋白の合成・分泌に関わる成分(カルニチン、シアノコバラミンなど)の補給が、脂肪肝、ケトーシスの予防に効果無しとの報告あり。
・ 過肥や脂肪肝の乳牛に投与した例がない。
・ 乳牛が実際にコリン欠乏をきたすかどうか不明。
・ ルーメンバイパス性の評価。
・ 反芻動物のリポ蛋白代謝は容易に変化しないのではないか。
目的:今回、1週間以上の間隔をおいた2回による事前診断で真の卵巣嚢腫と確定した牛に対して、プロジェステロン製剤CIDRの腟内挿入による治療効果を検討した。
方法:黒毛和種12頭、乳牛8頭に対して、初回診断から1週間後にCIDRを7日間挿入し、除去時にPGF2?を投与した。発情時に人工授精を行い、2週後に黄体確認を行った。
結果:卵巣嚢腫、黄体嚢腫、また、嚢腫卵胞の数に関係無く、CIDR挿入により、嚢腫卵胞の退行と新しい卵胞の発育がみられ、CIDR除去後平均3日で発情がみられた。また、黒毛和種、乳牛ともに80%以上の黄体形成率と受胎率を示した。
まとめ:7日間のCIDR挿入と除去時のPGF2?の投与により、卵胞嚢腫と黄体嚢腫のいずれの症例においても治療効果がみられた。本法は卵巣嚢腫の区別を必要とせずに適用できることがわかった。
試験1:IVF後の経過時間と2分離胚の作出
試験2:発生培地の種類検定
試験3:OPU−卵子による2分離胚の作出
IVF胚からの2分離胚の作出には、Growth Factorを添加した培地で品質の良い胚を作出できたことから、今後、GFの添加された培地で2分離胚の割球を用いた核移植胚の生産を試みる予定。
・質疑応答 11:45〜
Q1:えびのの生産農家(黒毛和種)でオーストラリアから12,3ヵ月齢の子牛を導入。自然発情でAIの方針だったが、PGで発情誘起。そのうち約2割が膣から膿を排出。イソジンやOTCで治療している。洗浄すると膿消えるが次回の発情時に再び膿が出る。治癒する見込みはあるか?肥育にまわすか?
A1:腟炎の可能性もある。
PGの連続投与で膿を排出させる。繊維素分解酵素などの薬液注入。
子宮の治療も大事だが、卵巣をきちんと治療すると受胎多くなる傾向にある。
自分なりのルール(限界点)を決めて、付かなかったら肥育に回す。など
Q2:イージーブリードの卵巣嚢腫への効果は?
A2:2週間挿入した場合は黄体も小さくなっていると思われるので、PGは特に打たない。卵胞液の吸引で治癒した例多数。長期間存在している嚢腫卵胞の卵胞液は、濁った茶褐色が多い。
Q3:飼料価格の高騰に伴い、1種類の飼料のみを与える農家が出てくる。その場合に注意する疾患は?
A3:栄養が偏るので、それからくる繁殖障害や子牛の免疫力低下など。